gatenvape’s diary

VAPE(ベイプ)を魅力を伝えたい!

【1本のイタチ】我が息子、ぽんちゃんが生きた証。

 


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こんにちはm(__)m。今回はすごく個人的です。

我が家には、数年前までフェレットを飼っていました。名前は,ぽんちゃん。

あの子が生きた証をブログに残しておきたいと思い、あの子との思い出を書いて行きます。

突然の出会い。

その日、私と嫁さんは何気なくペットショップに行きました。動物好きな私たちには当たり前の事で、特に目的などは無かったのですが、出会いは突然でした。

フェレットって、ペットショップでも起きて行動している事って珍しいんですよね。いつもの様にフェレットのコーナーを見に行くと、起きているフェレットを発見!

ケージから,はみ出んばかりに私達を追いかけてきます。「フェレットってこんなに活発的なんだなぁ。かわいい。」その時はその程度だったのですが、その後も、私達が通り過ぎるたびにケージの中から私達を追いかけてきます。しまいにはケージの天井から鼻を出してきます。 なんか...「ぼくも一緒に行くよ~」って言っているみたい。

そんな事を考え始めたら、もうその子の事で頭が一杯です。

嫁さんに「この子、連れて帰らない?」と相談しましたが、実は嫁さんには犬、猫のアレルギーがある為、「たぶん無理だよ...」って。でも、どうしても連れて帰りたい私は、試しに抱っこしてもらう事に。

店員さんに頼んでケージから出してもらいます。

5分位抱っこしていたでしょうか、嫁さん。「なんかフェレットは平気みたい!」

と言う事で、ペットなんて全然飼う予定では無かったのに、ケージやら、エサやら、貯金を使って全部購入する事に。

店員さん曰く「フェレットの飼育は簡単ですよ!臭腺も取っているので臭いませんし!」

そーか!簡単なのか!私達夫婦はテンションMAXで自宅へ戻りました...。

え...。

とりあえずケージをセットして、ハンモック付けて、水とエサをセッティング!もう夕方だった為私達も食事をする事に。え...。臭うよね...。今思えば、私達が慣れていなかったのと、あの子もきっと緊張していたのでしょう。その日のご飯は、あまり喉を通らなかったのを覚えています(-_-;)。

3~4日たった頃でしょうか。寝ているあの子のお腹に顔をうずめている私が...。「なんて可愛い匂いなんだ。」        えぇ変態です。とても愛くるしいと感じる様になっていました。

誤飲事件。

これは、迎い入れた頃から気を付けていたのですが...消しゴムの一部が無い...。

1ヶ月程たった頃でしょうか。机の上に置いてあった消しゴムがボロボロになって床の上に! 明らかに食いちぎられていました。   あぁ~どうしよう( ゚Д゚)

すぐに動物病院に電話をしました。返答はこうです。「便と一緒に出てくる可能性がありますので、少し様子を見ましょう。それでもダメならお腹を切るしかありません。」

マジ!?ごめん...ぽん。気を付けてはいたんだ。 とりあえず本人もスヤスヤと寝ているので様子をみる事に。

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全然起きない...もともとフェレットは一日の大半を寝て過ごします。 誤飲発覚から5時間程たった頃、タタタタタタタタタッってぽんちゃんが体を掻く音が。

急ぎ足で部屋の隅っこへ向かうぽん【どうしてもトイレを覚える事が出来なかったので。】   ブリブリ...「あっ、うんちしてるよ!」我々夫婦は駆け寄ります。

そこには、何やら白い物が!私は思わずうんこを素手で...「出た!出てるよ!」

あまり噛まずに飲み込んだようで、消しゴムの塊がそのまま出てきました!

我々夫婦はうんこを握りしめながら号泣(T_T)

あぁ良かった。これからはもっと気を付けるからね。  手、洗おう...。

ぽんちゃんの弟誕生! 

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 ぽんちゃんに弟が誕生しました。

最初は不安でした。海外でフェレットが子供に怪我をさせてしまうという記事を見たので。ですが、我が家のぽんちゃんは、とても臆病でおとなしい性格だったので、弟ともすぐに仲良くなれました!

ぽん、家出をする。

大事件でした。

その日は、いつものように仕事を終え、いつものように晩酌をして、いつものように就寝。

夜中、2時頃だったでしょうか...。突然嫁さんに起こされます。「ごめん...ぽんちゃんがいないの...。」寝起きでしたが、嫁さんが散々探し回った結果、どうしようもなく私を起こした事は瞬時に察知しました。

その時は夏で、リビングの窓を網戸にしていたのですが、網戸の一部が少しだけ開いていました。

ゾッとしました。私の家の周りには猫ちゃんが多く、庭にもよく遊びに来たりします。

飼いならされたフェレットなんて、ひとたまりも無いでしょう。

絶望感、喪失感でめまいがしたのを覚えています。

私はすぐに家を飛び出し、真夜中でしたが「ぽーん、ぽーん!!」と名前を呼び続けました。U字溝に入ってしまったのか...他人の庭に居るのか...最悪は...。

様々な事を考え、涙が溢れてきてしまいます。その時!「あれを使おう!」

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このお肉のおもちゃ。ぽんちゃんが何故かいつもご飯の場所に持ち帰るお気に入りのおもちゃ。

押すと「パフッパフッ」と音がするやつ。フェレットって本当に寝てしまうと起きないのですが、我が家のぽんちゃんは、このおもちゃの音だけには反応して起きてくるんですよ。一度家に帰り嫁さんに「肉のやつ持ってきて!」大急ぎでまた外に。

夜中3時位だったでしょうか...。「ぽーん!パフパフッ」って呼びかけ続けました。ご近所さんの家の電気が付きます。ごめんなさい。でも、一大事なんです。

...うっすらと明るくなってきました。私も仕事があるので残された時間はわずかでした。最悪休む事も考えましたが、私が休むと現場がストップしてしまい、多くの方に迷惑をかけてしまう為、最終手段と考えていました。

「でも、ここで諦めたらあの子はきっと数時間も生きられない。」フェレットはペット用に改良されたイタチです。野生で生きて行く事は出来ません。加えて真夏です。温度調節が下手なフェレットが、生存出来る可能性は限りなく0です。

もう必死でした。泣き虫の私はもう顔なんかぐちゃぐちゃです。「そうだ、あの子の気持ちになって考えよう。」

原点に戻り、出て行ってしまったと思われる窓から、壁づたいに探します。(フェレットは隅っこを好む為)

壁づたいに進んで行くと、ご近所さんの畳屋さんが使っているコンテナがあります。そのコンテナは四隅をブロックで底上げしている感じになっていて、下は空洞になっています。「ここだ!!」

私は地面に寝転がりおもちゃを鳴らします。「ぽーんパフパフ」

すると、中から枯れ葉だらけの我が子が! 急いで抱きかかえます。よほど怖い思いをしたようです。体は小刻みに震え、私の腕からも逃げようとしていました。

それから数時間は怯えていて、まるで我が家に帰って来た事に気付いていないかの様でした。

ぽんちゃん、ごめんね。二度と怖い思いはさせないからね...。

 

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 様子がおかしい。

ぽんが家に来て5年ほどたったある日...。

 

あの子は完全に家族になっていました。

嫁さんの相談相手、息子の世話役、そして多忙な私の心のよりどころ、そして、息子そのものでした。

「おしっこが出ないみたい。」嫁さんが慌てた様子だったので急いで病院に。

「尿管結石ですね。結石を取り除けばすぐに元気になりますよ!」先生の言葉にすごく安心しました。

半日入院させました。我が家の臆病なぽんは、大丈夫かな...。凄く不安でした。

お迎えに行った時、元気に私にすり寄って来る姿に安心しました。ですが、その安心は1分と続く事はありませんでした。

考えられないほど肥大した腫瘍があります。

は?

この子を迎い入れたその日から覚悟はしていました。おしっこの件まで本当に元気で、健康そのものに見えていたのに...。

「しばらく経過を見ましょう。」

はい?先生すら見た事もない大きさの腫瘍があるのに経過を見るの?

その日はぽんも怯えていたので帰る事に。

無力な私

それから暫くは元気な姿を見れていました。

{腫瘍なんてないよ!ぽん!}

全ては私のせいです。楽観的な私の考えにより、あの子の体は日々癌にむしばまれていました。

後ろ足が動かなくなりました。「手術してもらうから安心してね!」

「手術とか、そういうレベルではありません。腫瘍の周りに血管が取り巻いているので町場の病院では不可能です。」

「どうしても手術するなら、出来る場所は1か所だけあります。」

都内の病院でした。....ぽんは...ぽんには、もうそんな体力は残されていませんでした。

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ありがとう

物凄い暑さの日でした。ぽんちゃんは、弱っていましたが、毎日私達に寄り添ってくれていました。

昼間嫁さんからLINEがきました。内容は、「ぽんちゃんが、だっこされに来た。」

きっと普通の文章に感じるでしょう。でも...。あり得ないんです。抱っこされるの嫌いでしたから。

その日の仕事は残業になってしまいました。胸騒ぎがした私は、高速道路を使用して猛スピードで自宅に。

 

玄関を開けます。

そこには、我が子ぽんを抱いたまま泣き崩れる嫁さんの姿が...「ぽんちゃん...死んじゃった...。」

ごめんね。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

まだ温かい。間に合わなかった。楽観的な私のせいです。私があの時、もっと早い段階で対処していたなら...。ごめん。ぽん、ごめんね、ごめんなさい。ごめんなさい。

3歳だった息子は【死】ということを理解していませんでした。最初は動かないぽんちゃんの事を叩きはじめます。

私と妻は「ぽんちゃんは、死んじゃったんだよ。もう動かないんだよ。」と、説明しましたが、寝ていると思っている様で笑っていました。

また叩きはじめようとした息子の目に涙が...。【死】を理解した瞬間だったのかも知れません。ぽんちゃんの前足を握り泣き始めました。

ぽんちゃん君の事忘れられないよ...。

火葬して頂きました。正直その時の事はあまり覚えていません。何年もたった今でも、私の楽観主義のせいで死なせてしまったと言う思いは消えません。

私達夫婦に、喜びをくれました。幸せの意味を教えてくれました。疲れ切った心を癒してくれました。愛してくれました。生きる力をくれました。

ぽん、ありがとう。ごめんね俺のせいで...。君がいない日々は何年経っても耐えられないよ...。

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私は二度とペットを飼う事は無いでしょう。またこの悲しみと向かい合うだけの覚悟がありません。

ぽん、大好きだったよ。我が家に来てくれてありがとう。